鼻中隔湾曲症

鼻中隔湾曲症とは

鼻中隔湾曲症鼻中隔湾曲症(びちゅうかくわんきょくしょう)とは、鼻の穴を左右に分けている鼻中隔という隔壁が曲がってしまう症状を指しますが、鼻中隔が多少曲がっていることは良くあることで鼻づまりや嗅覚障害などの症状がなく、日常生活に支障がなければ問題はありません。
風邪やアレルギー性鼻炎でないのに鼻づまりがある方は鼻中隔湾曲症かもしれませんので、当耳鼻咽喉科の受診をおすすめします。

鼻中隔湾曲症の原因について

鼻中隔湾曲症がおこる原因としては、鼻中隔は3つの骨から構成されています。
それは、鼻中隔軟骨(びちゅうかくなんこつ)、篩骨正中板(しこつせいちゅうばん)、鋤骨(じょこつ)です。これらの骨は成長と共に少しずつ曲がっていくことがあります。
成長の過程で鼻も成長していきますが、その際に他の骨より鼻中隔軟骨の発達が盛んになったことで、鼻中隔が湾曲する場合があるのです。

ほかに鼻の打撲や骨折などの外傷が原因となって鼻中隔が湾曲することがあります。

鼻中隔湾曲症の症状について

鼻中隔湾曲症鼻中隔湾曲症でよくある症状は鼻づまりです。鼻中隔がどちらかに曲がってしまっていることにより、片側に鼻づまりが起こることがあります。また、鼻腔内が狭まると鼻呼吸の際に受ける刺激に過敏になってしまい、鼻血をくり返す出ることもあります。

その他、嗅覚障害、頭痛、肩こりなど引き起こす可能性もあります。

鼻呼吸ができにくくなると口呼吸になるため、集中力も低下します。症状が悪化すると、鼻づまりが原因となって鼻の中の通気性が悪くなり、そのことから菌が繁殖して炎症を起こし、副鼻腔炎の原因にもなります。

鼻中隔湾曲症の写真

  • 鼻中隔湾曲症1
  • 鼻中隔湾曲症2

鼻中隔湾曲症の治療について

鼻中隔湾曲症では、手術が基本的な治療法です。 当院では、日帰り手術を行っております。お仕事は、7~10日間お休みすることをお勧めいたします。
下記の手術を同時に行います。

鼻中隔矯正術 鼻中隔の軟骨を切除や骨を手術で削ります。手術所要時間は約30分で、日帰り手術可能です。
粘膜下下鼻甲介骨切除術 (ねんまくかかびこうかいこつ) 鼻中隔湾曲症にアレルギー性鼻炎を併発している際に行う手術です。下鼻甲介骨といわれる鼻の内部の骨を切除し、鼻の通りを改善します。

手術費用について

鼻中隔湾曲症の手術は、健康保険が適用されます。

3割負担の方
鼻中隔矯正術+粘膜下下鼻甲介骨切除術 ・・・約60,000円
※手術は2つ同時に実施いたします。

鼻中隔湾曲症のよくある質問 Q&A

1鼻中隔彎曲症〈びちゅうかくわんきょくしょう〉はどんな病気?

鼻中隔が強く曲がっていることが原因で、鼻がいつもつまっている、鼻血、口呼吸、いびき、匂いがわからないといった症状がある場合、鼻中隔彎曲症といいます。微衷湾曲症でアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎(蓄膿症)になった場合、その症状はより重くなります。

2鼻中隔はなぜ曲がるのですか。

成長期には顔の発育とともに鼻も発育します。鼻中隔は軟骨〈なんこつ〉の板と、骨の板とでできていますが、骨の板より軟骨の板の方の発育が盛んなので、彎曲が起こります。
鼻中隔の発育は思春期までが盛んですが、軽い鼻中隔彎曲は赤ちゃんにも見られることがあり、年齢とともに湾曲が起こる確率が上がっていきます。児童では70%、成人では90%が湾曲しており、ほとんどの人がある程度曲がっていますので、症状がない場合の湾曲は病気ではありません。

3治療が必要な鼻中隔湾曲症は?

鼻中隔が曲がっていることを原因とする鼻づまり、嗅覚障害、鼻血、肩が凝る、頭痛など、具体的な症状がある場合、それを解消するためには治療が必要となります。

4鼻中隔湾曲症の治療方法は?

基本的には手術です。鼻中隔矯正手術で、鼻の軟骨を切ったり骨を削ったりして症状を改善します。鼻炎を併発している場合には粘膜下下鼻甲介切除術を併せて行うことで鼻の通りを良くします。

5鼻中隔湾曲症を治療することで、いびきも軽減されますか?

鼻の通りが悪いことが原因で、口呼吸になり、いびきが発生している場合には、鼻中隔湾曲症を治す手術でほとんどの方のいびきが軽減します。

6軟骨を切除したり、骨を削ったりしたら、鼻が弱くなるのではと心配です。

手術は症状を軽減させるために行うものであり、必要に応じた最小限度の処置を行います。そのため、手術後に鼻が弱くなってトラブルが起きやすくなるということはありません。

7早く手術を受けて症状を改善したいのに、手術は17~18歳になるまで待ちましょう言われました。

成長の途中で手術を受けてしまうと、鼻中隔の発育が不十分になってしまい、鼻の変形を起こす可能性があります。そのため十分に成長してからの手術が望ましいのです。それまではレーザー鼻粘膜焼灼術を行います。

鼻出血について

・あわてないでください。 ・鼻の中にティッシュペーパー等(化粧用コットンでも良い)をつめて、小鼻を強くつまんでください。 (鼻の付け根をつまんでも鼻時は止まりません。) ・椅子に座って、顔を下に向けてください。(上を向いて寝るのは良くありません)鼻の付け根を氷水で冷やしてください。 ・鼻からのどの奥に流れて口にまわった血液を飲み込まないでください。ティッシュペーパー等でぬぐうか静かに吐き出してください。血液を飲み込むと嘔吐します。黒い便が出ることもあります。 ・病院で鼻に詰めたものは、勝手に取らないでください。鼻を強くかまないでください。医師の許可が出るまでは、入浴、アルコール類、刺激物、喫煙は避けて安静にしてください。

臭いがわからない(嗅覚障害)

においを感じる部分に障害が起こって、においを正常に感じることができなくなる症状です。においが分からないと、同時に味も分かりにくくなるため、嗅覚と味覚の2つの感覚を同時に障害されることがあります。
原因として、鼻中隔弯曲症(びちゅうかくわんきょく)、慢性副鼻腔炎(まんせいふくびくうえん:蓄のう症)やアレルギー性鼻炎に伴う粘膜の腫れ・鼻ポリープなどがあります。
また、ウイルス性の風邪などの感染、頭を打ったことが原因もあります。この場合の嗅覚障害は難治性です。
嗅覚障害の重症度や原因によって治療は異なりますが、薬物療法や通院によるネブライザー治療が有効です。