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耳の病気(耳鳴り、難聴、めまい症、顔面神経麻痺など)

耳のよくある症状

など

耳に関わる病気の原因・治療

難聴

難聴とは外部の音が聞き取りにくくなる症状を指します。加齢による難聴が最も一般的ですが、その他にも難聴の原因や種類には以下のような様々なタイプがあります。中には突発性難聴のように早急に治療を行う必要があるケースもあるため、注意が必要です。
難聴になると周囲とのコミュニケーションが阻害されて日常生活に多大な支障が生じるため、気になる難聴でお悩みの場合にはできるだけ早めに当院までご相談ください。

伝音難聴

伝音難聴とは、何らかの原因で外耳や中耳に異常が起きることによって引き起こされる難聴です。主な症状は、会話やテレビなどの日常生活内の音が聞き取りづらい、耳の中が詰まっているような感覚があるなどが挙げられます。

主な原因は、慢性中耳炎、滲出性中耳炎、感染症などの病気の他、耳の構造によって引き起こされるケースもあります。原因を特定した上で薬物療法によって改善できるケースがほとんどですが、中には外科的治療が必要になることもあります。また、治療では十分な改善効果が見られない場合には、補聴器の使用を検討することもあります。

感音難聴

感音難聴とは脳や内耳、蝸牛神経などの器官に何らかの異常が生じることで音を感じる機能が低下する病気で、加齢性難聴や突発性難聴、メニエール病なども感音難聴に含まれます。音の情報を脳に伝達する機能そのものの異常が原因となるため、音の性質を判断できなかったり、言葉を聞き取れなくなるなどの症状を引き起こします。

主な原因は加齢やウイルス感染、薬の副作用、遺伝的要因など様々で、治療は原因に合わせて最適なものが選択されます。多少音が聞き取りづらいなど症状が比較的軽度な場合には、補聴器の使用を検討します。また、感染症や薬の影響、突発性難聴が原因の場合にはステロイド薬などの薬物療法を実施します。これら治療を行っても十分な改善効果が見られない場合や症状が重度の場合には、人工内耳の移植手術を検討することもあります。

混合性難聴

混合性難聴とは、伝音難聴と感音難聴の両方を併発している状態の難聴です。検査によって伝音難聴と感音難聴のどちらの割合が強いかを調べ、症状に応じて治療法を検討します。薬物療法や外科的治療では改善が不十分な場合には、補聴器を使用して聴力を補強します。

耳鳴り症

耳鳴り症とは、現実には音が聞こえないにもかかわらずキーン・ザー・ゴーといった雑音が聞こえる病気です。日本では約20%の方が何らかの耳鳴り症を起こしていると言われており、耳鳴り症の患者さんの80〜90%は難聴を起こしているとも報告されています。各種検査を実施して耳鳴りを引き起こしている原因を特定し、原因に合わせた治療法を検討します。中耳炎やメニエール病などの病気が原因の場合には、それらの病気の治療を優先的に行います。一方、近年増加傾向にある加齢性難聴や中耳神経・脳の異常による耳鳴りの場合には根本的に治すのは難しいため、補聴器などを使用して外音を聞き取りやすくするなどの対症療法を実施します。症状が軽度の場合には、適切な音楽やテレビ、ラジオの音を聞いて改善を図る音響療法を行うこともあります。その他、症状の程度に合わせて循環改善薬や代謝改善薬、ビタミン剤、抗不安薬、抗うつ薬、漢方薬などを使用した薬物療法を検討することもあります。

耳垢(耳垢塞栓)

耳垢(みみあか)は、外耳道のはがれ落ちた皮膚や皮脂腺からの分泌物が混じりあったものです。耳垢がたまって外耳道がふさがれた状態を耳垢塞栓(じこうそくせん)といいます。不適切な耳掃除、耳垢を奥に押し込んでしまうことがあります。頻回の不適切な耳掃除で、外耳道に傷をつけてしまうこともあります。耳垢を溜めすぎると、中で炎症をおこすとこもあります。子どもは耳の孔が小さく掃除が難しいので、耳鼻咽喉科にて定期的に除去することおすすめいたします。急に聞けが悪くなった、耳がこもった感じがする、中でカサカサする場合は、早めに耳鼻咽喉科を受診してください。耳垢除去だけで、耳鼻咽喉科を受診されても大丈夫です。

めまい症

めまいは症状を表す言葉です。また、一言でめまいといっても、さまざまな種類があります。一般的に、「めまい」といわれる症状には、次のようなものがあります。周りの景色、天井がぐるぐる回ることを、「回転性めまい」といいます。寝ている状態から起き上がったときや、寝返りを打ったときに生じることもあれば、誘因なく突然ぐるぐると回ることもあります。持続時間は病気により異なり、難聴や耳鳴りを伴うものもあります。良性発作性頭位めまい症、メニエール病や突発性難聴など、耳の病気が原因で生じることが多い症状です。
ふわふわした宙に浮いている感覚、歩くときにふらついてしまうなどの浮動性があることを「動揺性めまい」といいます。脳の血流障害や自律神経失調、末梢神経障害、不安やストレスなどで生じることが多い症状ですが、耳の病気が原因のケースもあります。立ち上がったときなど、何かの拍子に一瞬目の前が真っ暗になり、症状が強いとその場で倒れてしまうような「めまい」もあります。「立ちくらみ」ともいわれます。脳の血流が一時的に低下することで生じやすいめまいですが、不整脈が原因のこともあります。

顔面神経麻痺

顔の神経が麻痺して、片方の目が閉じることができなかったり、口元の感覚がなくなり水を飲むとこぼれてしまったり、顔の片方が歪んで見えたり、などの症状があります。原因は、耳の中の神経の障害であり耳鼻科で治療を受けることが望ましい疾患です。

顔面神経麻痺の種類としては、

  • 原因が特定されておらず突発的に起こる「ベル麻痺」。
    ※ストレスが発症原因と考えられております。
  • 帯状疱疹(たいじょうほうしん)ウイルスに感染して起こる「ハント症候群」
  • 頭部の外傷や中耳炎が原因で発症する場合

などがあります。

治療は薬物療法が主となります。当院でも治療を行っておりますので、ご相談ください。

耳管開放症

耳管解放症とは、中耳と上咽頭を繋ぐ細い管である耳管が常に開いたままの状態になる病気です。主な原因は、疲労やストレス、急激な体重減少や脱水症状、ホルモンバランスの変化などが挙げられます。
耳管解放症の主な症状は、自分の声が反響する、耳の違和感・閉塞感などで、前屈みの姿勢になると症状が改善する特徴があります。
耳管解放症の治療は、症状が軽度の場合にはストレス軽減や体重増加など原因に合わせた生活習慣の改善指導を行い、重度な場合には粘膜を刺激する薬の投与や耳管に詰め物を入れる耳管プラグ法などが検討されます。

外耳炎

外耳道という、耳たぶと鼓膜の間が化膿する病気です。耳掃除のしすぎや、耳垢の溜めすぎが原因です。糖尿病が隠れている場合もあります。綿棒等で耳をいじると治りません。夏場に多く、頻回の治療が必要です。

外耳道異物

外耳道とは耳の穴の外側部分のことで、長さ25~35㎜のS状の形状をしています。外耳道異物とは、この穴に外部から異物が混入した状態の病気です。子どもの場合は、小石やビーズ玉などの混入が多く、大人の場合は綿棒の先端部分や虫などが混入するケースが多く見られます。
治療では、主に混入した異物の摘出を行います。しかし、外耳道の先には鼓膜が位置しているため、摘出の際には鼓膜を傷つけないよう細心の注意を払う必要があります。そのため、自己判断で無理に摘出しようとせず、医療機関を受診するようにしましょう。

中耳炎

耳の穴は外側から外耳・中耳・内耳に分類されますが、中間の中耳が炎症を起こした状態を中耳炎と言います。突然の発熱や耳の痛み等の症状を引き起こすものを急性中耳炎と呼び、主に小さな子どもに多く見られる傾向があります。小さな子どもは症状を訴えることがあまり上手ではないので、周囲から見て少しでも異変を感じた場合にはできるだけ早めに当院までご相談ください。
その他の中耳炎では、滲出性中耳炎や慢性中耳炎、真珠腫性中耳炎などがあります。
中耳炎の治療としては、症状に合わせた投薬、細菌感染がある場合は抗生物質の投与、耳漏(みみだれ)がある場合は点耳薬を使用し、鼓膜に穴を耳の中に溜まった液を取り除く鼓膜切開術や、何度も繰り返す中耳炎(滲出性中耳炎)には鼓膜を切開して耳管の代用としてチューブを留置して液を溜まるのを防ぐようにするチューブ留置術という手術を行います。