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リンパ節・首の腫れ・しこりの原因・治療

リンパ節や首の腫れ、
しこりは耳鼻咽喉科へ

首は様々な組織が集中している部位なため、首に腫れやしこりを引き起こす原因にも様々なケースがあります。多くの場合は風邪や喉の炎症によるリンパ節の腫れですが、中には重篤な病気が関与しているケースもあるため、注意が必要です。

リンパ節、首の腫れ、
しこりの症状

以下は、リンパ節、首の腫れ、しこりの症状となります。このような症状を起こした場合には何らかの病気の疑いがあるため、できるだけ早めに耳鼻咽喉科を受診するようにしましょう。
  • 発熱
  • 汗をかく
  • 疲れやすい
  • 動悸がある
  • しこりが硬い
  • 手に震えがある
  • 首の前部分が痛む
  • 顔面の筋肉の麻痺
  • 首の前部分が腫れる
  • 膿を含んだ唾液が出る
  • 顔の動きが悪くなった
  • 腫れた部分の皮膚が赤くなる
  • 口内炎などの病気が続いている
  • しこりが大きくなる、増えている
  • 腫れた部分に痛みや押すと痛みがある
  • 首の前部分にしこり(腫瘍)が触れる
  • 食べ物を飲み込むことが難しい、ムセやすい(嚥下障害)

リンパ節、首の腫れ、
しこりに関連する原因・治療

リンパ節炎

頚部リンパ節炎とは、首のリンパ節が炎症を起こした状態の病気です。首のリンパ節は通称「免疫の関所」とも呼ばれており、身体に侵入した細菌・ウイルスといった異物やがん細胞の有無をチェック・排除する役割を担っています。しかし、この過程でリンパ節に負担がかかると、リンパ節そのものが炎症を起こして頚部リンパ節炎を発症します。
治療では抗生物質や消炎鎮痛剤などを使用し、多くの場合には1〜2週間で軽快します。

伝染性単核球症

伝染性単核球炎とは、EBウイルスに感染することで発熱や喉の痛み、喉の腫れ、リンパ節の腫れ、全身倦怠感、発疹、食欲低下などを引き起こす感染症です。一般的に10〜30代の若年層に多く見られる傾向があります。主な感染経路は唾液で、食器の共有などによってEBウイルスが唾液を介して身体に侵入すると、4~6週間の潜伏期間を経て発症します。日本では乳幼児期に感染してほとんど無症状か軽症のまま改善するケースが多いですが、思春期以降に初感染した場合には激しい症状を引き起こすことが多くなります。
伝染性単核球炎には有効な特効薬がないため、治療では解熱鎮痛薬やステロイド薬などを使用した対症療法を実施します。肝臓機能に異常が見られる場合には、肝臓を保護する効果がある肝庇護薬を使用することもあります。

悪性リンパ腫

悪性リンパ腫とは、血液中のリンパ球がガン化して増殖する血液のがんです。はっきりとした原因はまだ明らかにはなってはいませんが、加齢や免疫力の低下、ウイルス感染、放射線治療などが関与しているのではないかと考えられています。主な症状は長期間に及ぶ首や脇、鼠径部のリンパ節の腫れで、痛みを伴わない特徴があります。その他では、発熱や睡眠中の大量の発汗、体重減少などが挙げられます。悪性リンパ腫の疑いがある場合には、血液検査など実施した上で、リンパ節の生検を実施します。
治療法は症状の程度によって異なります。悪性度が低い場合には経過観察に留めることもありますが、中〜高悪性度の場合には分子標的薬や抗がん剤、放射線療法などの治療が必要になります。

頸部アテローム

頸部アテロームとは頸部にできる粉瘤のことで、皮下に皮脂などが蓄積して袋状のしこりができることで半球状に隆起した形状で現れます。良性腫瘍のために放置しても特に問題はありませんが、しこりが大きくなって細菌感染を起こすと痛みを伴う炎症や化膿を起こすこともあります。頸部アテロームは自然治癒しないため、症状が現れている場合には治療が必要となります。
主な治療法は、くり抜き法や切開法によって皮下の袋状の組織ごと摘出する手術を行います。手術治療が必要となった場合には、当院と連携する高度医療機関をご紹介いたします。

頸部嚢胞(けいぶのうほう)

頸部嚢胞とは皮下に液体を蓄積した袋状の良性腫瘍で、側頸嚢胞や正中頸嚢胞、リンパ管腫、皮様嚢腫、類上皮腫など様々な種類があります。初期の段階では皮膚上に隆起したできものができるだけですが、進行すると痛みを伴う炎症や周囲の組織との癒着を起こします。
治療では医療針を使って中の液体を排出する処置を行いますが、内部に袋状の組織が残っていると再び液体が蓄積して再発を起こす恐れがあるため、根治には嚢胞そのものを摘出する手術治療を行う必要があります。また、リンパ管腫の場合は嚢胞壁が薄いために薬剤を注入して改善を図ることもあります。

甲状腺腫瘍

甲状腺とは喉仏の直下あたりに位置して生命活動に必要なホルモンの分泌やカルシウムの調整を行う器官のことで、甲状腺腫瘍とは甲状腺にできる腫瘍の総称です。甲状腺腫瘍は初期の段階では自覚症状がほとんど現れませんが、中には首の前に硬いしこりや、ものを飲み込んだ際に喉の奥でしこりが上下するような違和感を覚えることがあります。
甲状腺腫瘍には良性と悪性のものがあり、良性の場合には経過観察に留めることもあります。しかし、自覚症状が現れて日常生活に支障をきたしたり、サイズが大きくなった場合には摘出手術が検討されます。一方、悪性の場合には速やかに摘出手術を行う必要があります。近年では甲状腺腫瘍は悪性であっても、治療を行えば7割は根治が期待できる病気となっています。

リンパ節、首の腫れ、
しこりに関する
よくある質問 Q&A

リンパ節の腫れはすぐに治りますか?

腫れた原因が軽度の感染症であった場合には、ほとんどの場合は数日〜2週間程度で改善します。しかし、その後も症状が長引いたり腫れが悪化したりする場合には別の原因の可能性もあるため、できるだけ早めに当院までご相談ください。

複数箇所でリンパ節の腫れが見られるのですが、原因は何ですか?

リンパ節の腫れが複数の箇所で見られる場合には、自己免疫疾患や全身性の感染症、悪性リンパ腫などの可能性があります。特に悪性リンパ腫の場合は早急に治療が必要なため、速やかに医療機関を受診して検査を行ってください。

リンパ節の腫れとともに熱を帯びているのですが、原因は何ですか?

腫れとともに熱を帯びている場合には、リンパ節の炎症や感染症の疑いがあります。また、異物を排除するための免疫反応の一つとして患部に熱を発することもあります。

目立つほどの首の腫れがあるのですが、すぐに受診した方が良いですか?

周囲の人が気付くほどの首の腫れやしこりが現れている場合には、甲状腺疾患や悪性腫瘍の可能性があります。どちらも専門の治療が必要となるため、できるだけ早めに当院までご相談ください。

首のリンパ節が腫れた場合、何か深刻な病気の兆候ですか?

大多数の場合、心配な疾患ではないことが多いですが、病気が原因である可能性も無視できません。リンパ節炎、甲状腺の問題、頭頸部がんの転移、悪性リンパ腫などが考えられますので、異変を感じたら速やかに当院へご相談ください。

首の片側だけが腫れて痛みを伴うのですが、原因は何ですか?

首の片側だけ症状が現れている場合には、甲状腺疾患やリンパ節の可能性が考えられます。できるだけ早めに医療機関を受診して超音波検査などを行い、原因の特定や治療を行うようにしましょう。

首にしこりが現れたのですが、しばらくすると自然に消失していました。このまま放置しても問題ないですか?

首のしこりが自然に消失し、特に他の症状が現れていない場合にはそのまま放置しても問題ない場合もあります。ただし、中には一時的に症状が消失しているだけのケースもあるため、一度医療機関を受診して超音波検査などを実施することをおすすめしております。