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よくある質問 Q&A

子どもが風邪などで鼻水を出すと、なぜ中耳炎を起こすのですか?

子どもは、耳と鼻を繋ぐ耳管が大人に比べて短く太いので、細菌やウイルスを含んだ鼻水が容易に中耳腔に入ってしまって感染を起こしやすく、中耳炎になりやすいのです。保育園児は鼻水が難治性であり、頻回の通院が必要になります。

耳の中に虫が入って取れなくなったらどうすればいいのでしょうか?

まず落ち着くことが重要です。子どもが手で耳の穴を塞いでいるようでしたらその手を離し、虫の入った耳を上に向けてください。それで虫が飛び出してこないようなら、すぐに耳の中に油を入れます。油はきれいなものであればオリーブ油でもサラダ油でも構いません。入れる際には耳介を後方に引っ張りながら、静かに、少しずつ、溢れるくらい流し込みます。アルコールや殺虫剤は、体に吸収されて悪影響を与える可能性がありますので使わないでください。
その後、虫が動かなくなったら、耳鼻咽喉科で虫を除去してもらいます。なお、虫が動かなくなったら、一晩ぐらいはそのままにして、翌朝になってから耳鼻咽喉科を受診しても大丈夫です。

魚の骨を喉(のど)に引っかけた場合にはどうすればいいのでしょうか?

早めに耳鼻咽喉科に受診してください。よくご飯を丸呑みするといいと言われますが、これをすると骨を深く押し込むことがあるので危険です。

反回神経麻痺の治療を受けられますか?

反回神経麻痺(声帯麻痺)で声が嗄れてお困りの場合、当院ではアテロコラーゲン注入を行っています。これは、入院せずに外来で治療を受けることが可能です。それ以外の、喉頭形成術、ヒレツ軟骨内転術、声帯内自家側頭筋膜移植術に関しては、提携している病院にて行っています。声嗄れでお困りの方は、一度ご相談ください。

秋なのに花粉症の症状があるのはなぜですか?

花粉症は春だけのものではなく、秋にもあります。関東では代表的なものにブタクサがあり、これは空き地に良く生えています。毎年秋になると鼻水が出たり、目がかゆくなったりする方は、ブタクサの花粉によるアレルギー鼻炎かもしれません。早めに受診してアレルギーの薬を服用するか、鼻のレーザー治療を受けると症状が緩和します。レーザー治療では、薬の内服量を減らすことができるので薬を減らしたい方には特におすすめしています。
なお、妊娠する可能性のある方や、妊娠中の方は、抗アレルギー薬の使用は控えてください。代わりの治療法として、温生食水の鼻洗浄や蒸気による温熱療法を提供していますので、ご相談ください。

受験生の親御さんへ

アレルギーの薬は、眠気を誘発する場合があり、受験勉強に影響を及ぼす可能性があります。レーザー治療を受けると症状が軽減して薬の内服量を減らすことができますので、受験を控えた方におすすめしています。

鼻血が出た時の応急処置法を教えてください。

まずは落ち着きましょう。鼻の中にティッシュペーパーや化粧用コットンを詰めて、小鼻を強く押すかつまんでください。その際、鼻の付け根をつまんでも鼻血は止まりませんので、必ず小鼻を押すかつまみます。椅子に座り、顔を下に向けます。上を向いたり、横になるのはよくありません。
鼻の付け根を氷水で冷やしてください。鼻から喉(のど)の奥に流れて口にまわった血液を飲み込まないでください。ティッシュペーパーなどで口をそっと拭うか、静かに吐き出してください、これは、血液を飲み込むと嘔吐してしまうからです。黒い便が出ることもあります。医療機関で鼻に詰めた物は、勝手に取らないでください。鼻を強くかまないでください。医師の許可が出るまでは、入浴、アルコール類、刺激物、喫煙は避け、安静にしましょう。

嚥下障害の症状を教えてください。

下記のような症状があったら、嚥下障害かもしれません。

  • 物を飲み込みにくいと感じる
  • 食事中にムセることがある
  • 喉(のど)に食べ物が残る感じがする
  • お茶を飲むときにムセることがある
  • 錠剤が飲みにくい
  • 食後に痰が増える

当院では、嚥下障害に関して、専門的な検査と治療を行っています。お気軽にご相談ください。

子どもの耳掃除をするのが不安です。耳鼻咽喉科で耳掃除をしてくれるのでしょうか?

耳鼻咽喉科で耳掃除可能です。子どもは、新陳代謝が活発なので耳垢が溜まりやすい易い傾向があります。定期的な耳掃除をしないと、固まって炎症を起こしたり、難聴の原因にもなります。ご家庭で耳掃除することにご不安がある場合には、2~3ヶ月ごとに耳鼻咽喉科で耳掃除を受けてください。なお、子どもが暴れたり、頭が動いたりすると耳掃除のための器械が外耳道に当たって、非常に危険です。ご協力の程、お願いいたします。

動きたがる子どもを診療中に動かないようしっかり支えるためにはどうしたらいいですか?

診察中に子どもが大きく動いたり暴れたりすると、外耳道や鼓膜などを損傷する危険があります。そのため、自分で座れない子どもの場合、お母さんが抱っこして椅子に深く座り、お母さんの子どもの手をクロスするように持ちながら、お母さんの手をシートベルト状にして子供の腰を手前に引きつけるようにしましょう。これで、動かないように抑えることができます。なお、子どもを抱く時にハンカチなどを手にしていると密着せず、抑制の邪魔になります。安全な治療のため、ご協力をどうぞお願いいたします。

子どもに薬を上手に飲ませる方法を教えてください。

水薬と粉薬を処方された場合には、粉薬を水薬で溶いてスプーンで飲ませます。薬が苦くて嫌がる場合には、アイスクリームやゼリータイプのオブラートを使用してみてください。どうしても飲めない場合には、ごく少量の水で粉薬を溶き、団子状に丸めてきれいに洗った指先につけ、子どものほほや歯の裏側に塗りつけ、好きな飲み物と一緒に飲み込ませます。

子どもの滲出性中耳炎について教えてください。

滲出性中耳炎は、初期治療が重要です。初期に十分な治療を行っていると反復しても難治化しにくいのですが、逆に放置しておくと中耳腔の炎症が長引いて、しだいに増悪していきます。一般的に子どもの滲出性中耳炎は、5~6歳をピークに治って行きますが、根気強い治療が必要です。放置すると耳の骨の発育が悪くなり、将来的に癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎などの聴力が低下する難治性の中耳炎に移行する可能性があります。特に保育園児は鼻水が難治性であり、頻回の通院が必要になります。

子どもの滲出性中耳炎の原因

子どもの滲出性中耳炎には以下のような原因があります。

  • 鼻水が多い
  • 急性化膿性中耳炎からの移行
  • 耳管機能不全

また、耳管という、耳の奥から鼻に空気を入れ替えるための管がありますが、この管は、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎があると詰り易くなります。
代表的な症状として、下記のようなことに気付いたら受診をおすすめします。

  • 聞こえが悪い。
  • 呼んでも返事をしない。
  • 声が大きい。
  • テレビのボリュームが大きい。
  • 聞き分けが悪い。
  • いつもボーとしている。
  • 痛みは通常はありません。

子どもの滲出性中耳炎の治療

子どもの滲出性中耳炎には以下のような治療法があります。

  • アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎に対する治療
  • 薬物療法
  • 鼻から空気を送る通気療法
  • 治りが悪い場合には、鼓膜に穴を開けて中に溜まっている液体を抜く鼓膜切開
  • 繰り返したり、難治性の場合は、鼓膜に換気用のチューブを留置するチュービング療法

5~6歳をピークに治りますが、それまで長期間の治療が必要です。治療を受ければ8~9割が保存的治療で治りますが、治療を受けないと治る割合は低下します。治療しても残りの1~2割の方は繰り返したり、難治性になります。その場合は、チュービング療法を行います。95~98%の子どもはそれできれいに治ります。数%の子どもは治らずに、鼓膜が薄くなって穴が開いたり、鼓膜が向こう側の壁に癒着してしまう癒着性中耳炎や真珠腫性中耳炎に移行します。その場合、耳の骨の発育に悪い所見が認められます。滲出性中耳炎が全て放置しても治るという説は、現在では否定されており、ご家族とご本人の根気強い長期間の治療が必要です。

当院では、鼓膜にレーザーで穴をあけるレーザー鼓膜切開や、鼓膜に換気用チューブを留置するチュービング療法を外来にて受けることができます。
チューブを留置した場合、約半年間自然に外れるまで留置しますが、入浴時と水泳時には防水用の耳栓装着が必要です。スイミングは可能ですが、潜ることは避ける必要があります。鼓膜に穴が開いたままになる慢性中耳炎に移行するケースもごくまれに発生しますが、その場合には中学生になってから鼓膜の穴を閉鎖する手術を行います。

鼓膜を切開すると癖になると聞きましたが本当ですか?

鼓膜切開は癖になることはありませんので、ご安心ください。切開することで細菌が鼓膜の外に排泄され、治りやすくなりますし、痛みが軽くなり、熱も下がります。ただし、いくつかの注意を守ってください。
当日の入浴は控えます。入浴は耳痛と発熱がなくなってからにします。その際も耳を濡らさないように、短時間にすませましょう。入浴で温まると痛みが出てしまいます。薬は、指示通りに服用しましょう。
耳の綿球が汚れたら、新しい綿球を上から追加します。綿球は、化粧用のコットンでも構いません。寝る際には、『耳ダレ』が出やすいように、切開した側の耳を下にします。耳の周囲が汚れたらぬるま湯で拭き、かぶれない様にしましょう。
切開した鼓膜は細菌やウイルスが外に出るので、早く治りやすくなりますが、急性中耳炎の治療は、自己判断で中断しないでください。症状が軽減したからと途中で治療を中断すると、細菌やウイルスが鼓室内に残留し、再発や、高率で滲出性中耳炎に移行する可能性があります。

鼻詰まりが治りにくいのですが、すぐに治す方法はありますか?

鼻詰まりの原因はいろいろありますが、薬で改善しないものがあります。それは鼻の真ん中の壁である鼻中隔が弯曲(鼻中隔弯曲症)していることによる鼻詰まりです。難治性の場合には外科的治療法(鼻中隔弯曲症矯正術)で治すことができます。
当院では、日帰りの鼻中隔弯曲症矯正術を行っています。治りにくい鼻詰まりでお悩みの方はご相談ください。

インフルエンザによる学校の出席停止期間は何日ですか?

インフルエンザは、急激な発症と高熱、全身倦怠感が特徴です。こうした症状があったら、2日以内に医師の診察を受けましょう。出席停止期間は、発症後5日を経過し、かつ解熱後2日間ですが、幼稚園児は発症後5日を経過し、かつ解熱後3日間となっています。それまでは隔離が必要です。また、一度治療を受けた後も頭痛、意識障害、難聴、咳が続く場合にはすぐに再度受診する必要があります。

隔離スペースはどんな時に使ったらいいのでしょうか?

隔離スペースは新型コロナウイルス感染症やインフルエンザなどの疑いがある方がお待ちいただくスペースです。新型コロナウイルス感染症やインフルエンザには、高熱が出ないケースもありますので、全身倦怠感がある方は受付にお申し出いただき、空気清浄器のある隔離スペースでお待ちいただいています。なお、隔離スペース以外の待合室にも、空気清浄器を完備しています。

上咽頭擦過療法(Bスポット療法)とは何ですか?

上咽頭は鼻の奥の喉(のど)とつながった部分を指し、そこに痛みや違和感が続くようなら上咽頭炎が疑われます。鼻水が鼻から出ないで、喉に落ちてくる後鼻漏も上咽頭炎ではよく見られます。ただ、副鼻腔炎(蓄膿症)も似た症状を示すため、肉眼では見えない上咽頭部分を内視鏡で検査します。

上咽頭炎という病名は炎症が起こった状態を指していて、考えられる原因は多種多様で、詳しくはわかっていません。関連性が指摘される例としては細菌や風邪などのウイルスの感染、ストレスや自律神経の乱れ、生活の変化による心身の疲労、アレルギー性鼻炎などによる鼻閉などが挙げられます。このため治療法としては痛みや違和感を抑えることを目的とした上咽頭の局所療法が中心となります。

当院で行っているのは上咽頭擦過療法は、Bスポット療法とも呼ばれ、細長い医療用の綿棒をおもにノドから上咽頭まで差し入れ、炎症を起こしている患部に抗炎症薬を塗るものです。綿棒を入れるときの痛みを軽減するため、鼻に麻酔をした後で治療を行い処置時は痛みを伴いますが、治療後30分程度で軽快しますので、すぐにお帰りいただけます。1960年代から行われている治療法ですが、近年再注目されている方法です。

患者さんによって違いはありますが、上咽頭の慢性の炎症を抑えることにつなげ、良好な状態へ促すためには週2回ほどの通院による治療をお勧めしています。後鼻漏の症状は長引きやすく、約3ヵ月間の治療が必要なことが多いように思います。いったん治療が終わっても、上咽頭炎は自律神経の乱れや生活の変化などで再発することもあるため、当院では1ヵ月に1回くらいの定期的な通院をお勧めして、様子を診せていただくようにしています。なおこの治療は健康保険適用で、患者さんのご負担もさほど大きくならないと考えます。

治療の前も後も普段どおりに過ごしていただけますし、食事制限なども特にありません。ただ、治療中に痛みを感じたり、鼻水や痰に血が混じったりする方もおられ、特に炎症が進んだ患者さんほど薬を塗った後にしみるような痛みが大きくなることも有ります。 上咽頭炎を治療することで、頭痛、首こり・肩こり、めまいなど、関連するさまざまな全身症状への好影響につながる可能性も考えられます。患者さんがつらいと感じておられる症状をできる限り改善したい。その思いで上咽頭擦過療法を行っておりますので、どうぞお気軽にご相談ください。